この記事では、「ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティングWebマーケティングの成果を最大化する83の方法」について要約します。
こんな悩みはありませんか?
「Webマーケティングについて学びたい」
「でも、何から学べばいいのかわからない」
「学びで終わらず、実際に役立てたい」
「何かおすすめの本はないのか?」
本質的かつ実践的なマーケティングを学びたい人はこの本を読んで下さい。
「でも、Webマーケティングってなんか難しそう」ってなかなか手が出ない人もいますよね。
でも、大丈夫です。この本は初心者にも分かりやすいように用語解説や図解を用いて解説されています。
Webマーケティングについて知識が乏しい僕でも理解することができました。
本書からブロガーさんに向けて重要なところを要約して説明します。
Webマーケティングを学ぶことで、集客、収益の効果が2倍以上になる可能性があります。他のブログとの差別化を図るために読んでみてください!
「ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティングWebマーケティングの成果を最大化する83の方法」は現在(2022/7/2)Audibleで無料で聞くことができます。
かなりおすすめの本なのでぜひ聞いて見てください。リンクを貼っておきます。
Webマーケティングの成果を最大化する83の方法

Webマーケティングの成果を最大化するためには、ファンダメンタルズとテクニカルの両方をマスターする必要があります。
まずはじめに、なぜ著者が2つのマーケティングが大切と言っているのかを著者の紹介とともに説明します。
著者紹介
この本の著者木下勝寿さんは株式会社北の達人コーポレーション代表取締役社長です。
会社は2017年時価総額1000億円を達成し、2019年「市場が評価した経営者ランキング」第1位を受賞。
ギネス世界記録認定・世界売上No.1の化粧品「ディープパッチシリーズ」などヒット商品を生み出した人。
ここ5年間の売上5倍、経常利益7倍、利益率29%という驚きの数値。
そんな著者がなぜこの本を書いたのか?というと2つあります。
1つ目は、仲間集め。
2つ目は、業界全体のメリットのため。
1つ目は適切なWebマーケティングができる人材と仕事がしたいと思ったこと。
2つ目が業界全体のメリット、ネット全体の「三法よし」を実現したいという考えです。
この本の書かれているノウハウを一言で言うと「適切なターゲットに効率的にアプローチしよう」です。
適切にターゲットを見極めることができると過剰な広告が緩和され、広告メディアへの掲載費相場が適正な価格になります。
そして、ターゲットを絞り込みすることで適切な棲み分けができ、無駄な競争が緩和されて業界全体の利益率が上がります。
これはユーザーにとっては無駄な広告が緩和されることにつながり、自分にとって需要のある広告が表示される機会が増えることになります。
つまり、Webマーケティングが適切に使われることでネットメディアの使い勝手が良くなりネットの世界が変わると著者は言っています。
本題のファンダメンタルズとテクニカルマーケティングの説明に入る前に、Webマーケティングの概要について説明します。
Webマーケティングの概要

上の図がWebマーケティングの概要です。
ポイントはテクニカル部分はファンダメンタルズ領域の中にあることです。
つまり、テクニカル(データから読み取れる部分)の前に商品、ユーザー、競合などから人間の感情を読み取って「誰に」「何を」「どのように」の部分にアプローチすることが大切ということです。
マーケティングは優良だけど埋もれている商品を売ることがポイントです。
そのために、商品USP(強みや価値のこと)をマーケッターが理解してユーザーが買いたいとなる広告を打つことが求められています。
土台となるファンダメンタルズ領域が大切なことの説明をしたので内容の説明に入ります。
ファンダメンタルズマーケティングのやり方

ファンダメンタルズマーケティングとは、商品そのものやユーザーのペルソナ、インサイトを分析してコミュニケーションを設計することです。
すなわち、人間感情をベースとしたコミュニケーションの設計方法のことです。
具体的なやり方は「ユーザー」「競合」「商品」を調査・理解した上で、「誰に」「何を」「どのように」伝えるのかを考えることです。
Webマーケティングで大切なことは3点です。
- 「世界中の商品と簡単に比較」されることを前提にすること。
よって、商品のサービスの特徴を「一目でわかる」ように表現することが大切。 - Webサイトはスクロールされる構成になっている。
このことを理解して最初の一文やパッとみた印象が肝心 - セグメントを理解することが大切
次の図に要点をまとめています。

じゃ何をすればいいのかについて説明しています。
重要なポイントは4点です。
- 事前リサーチ
- 誰に
- 何を
- どう
事前リサーチ
事前リサーチで大切なことは、ゴールを決めておくことです。
そしてマーケッターにとってのゴールは「自分の言葉でこの商品の魅力を他人に話し、その人に”買いたい”と言わせる」ことができる状態のことです。
事前リサーチのやり方は以下の方法です。
- 1対1インタビュー
- SNS・知恵袋・レビューサイト・アンケート
- 専門家に聞く
- 検索ワードを調べる
リサーチのゴールはズバリ”買わない選択肢を潰す”ことです。
ユーザーのニーズを理解して商品の価値のどこを売りに出すのかを考えないといけません。
リサーチのやり方を駆使して意見を洗い出し、マーケッターが自分で判断することが大切です。
一番おすすめのやり方はインタビューです。
インタビューと専門家からの意見を参考にしてUSPを考えて、買わない選択肢を潰していくことがマーケッターの仕事です。
「誰に」伝えるの?
誰に伝えるのかを考える上で大切なことは、ターゲットユーザーの理解です。
ここを間違えると次の「何を」伝えるのかのメッセージの精度が落ちます。
ターゲットを設定する具体的なやり方は「ユーザーニーズの9段階分類」をすることです。
9段階は以下の通りです。
- 対策の必要性に気づいていない
- 対策の必要性に気づいているが「悩みや痛みは一時的なもの」だと思っている
- 対策の必要性を自覚しているし、悩みや痛みは一時的ではないと思っているが、何も手を打ってないない
- 対策を色々検討し始めている
- 対策を色々検討してかなり詳しい状態
- 対策の手を打ち始めた
- すでにお気に入りの対策のための商品があり、満足している
- お気に入りの商品はあるが、「他にもっといいものはないか」と思っている
- 色々使ったが結局満足するものがなかった
上記はニーズの深さでの分類ですが、「商品との距離感」で10段階に分類する方法もあるので紹介しておきます。
- 商品を知らない
- 知っているが、そこまで興味は湧かず、使ったことはない
- 知っているが、使いたくないと思っている
- いつかは使いたいと思っているが、使ったことはない
- 以前は使っていたが、今は使っていない
- 以前は使っていたが、今はやめており、今後使う気はない
- 今も使っているが、良いものはあれば乗り換えても良い
- 今も使っているが、可もなく不可もなく、今のところ替える気もない
- 今も使っており、満足しているので替える気はない
- そのジャンルの商品が好きで、色々試したい
9段階と10段階を理解した上で、誰に当たる部分を考えるときは「商品の強みやベネフィット(価値や利益のこと)」を起点に考えることが大切です。
「誰に」の部分が決まったら「何を」の部分を検討しましょう!
「何を」メインメッセージ
「何を」を考えるときには4分類にしてメインメッセージを考えることが大切です。
- 他社商品にはない価値を与えられる
- 他社商品よりも高い価値を与えられる
- 実績、権威性など付加価値がある
- 金銭的にお得感がある
「何を」を考える上で一番大切なことは、「世の中でうちの商品でしか提供できない価値」を考えることです。
他社がすぐに真似できるようなものは、本当のUSPではないことを理解しましょう。
また、男性と女性に対してのアプローチは必ず分けましょう!
女性の色識別能力は男性の約4倍もあります。
女性は商品の微妙な色使いに魅力を感じる傾向があるので、デザイン性を強みとして売り出すと強い訴求効果が生まれます。
男性の場合は、勝ち負けという意識が強いので「この商品を買えばライバルと差をつけることができます」などの切り口で訴求すると効果が高いです。
すなわち商品USPと突き詰めると、いかに他社にない魅力を世の中に生み出せるかなので、USPが微妙な場合は商品から見直すことも考えておきましょう。
「どう」伝えるのか?
どう伝えるかのは無限の方法があります。
「何を」の部分のUSPが強い場合は、ストレートに伝えたほうがいいですが、分かりにくいUSPだったり、興味を引くためにはある程度ひねりが必要です。
そのために、ユーザー起点の「伝わる」広告を作ることが重要です。
「でも、伝わる広告の作り方がわからない」という人のためにLP(商品購入ページのこと)に使える王道の文章フォームがあるので紹介します。
王道の文章は5段階構成です。
- 結論
- 否定(会話分)
- 肯定
- 自分の意見
- 煽り
PREP法にも似ていますが、この5段階の方が人間味が出るのでより強い訴求効果が生まれます。
この王道の文章フォームはブログや文章を書く人は必ず使った方がいいです。(この記事もなるべく意識して書いています)
5段階の中でも「自分の意見」は大切です。
文章を個性化することにつながり、差別化ができるからです。
個人的な意見が入ると読者満足度や固定ファンの獲得につながります。
ポイントは信頼感と親近感の湧く文章を書くことです。
そして文末にはアクションプランを必ず書いておきましょう。
この「ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティングWebマーケティングの成果を最大化する83の方法」を読んで欲しいのであれば、
「1800円という安さで最新のWebマーケティングが学びたい人はいますぐクリックしてください」
このように、文章を読み終えた後に何をすればいいのかを明確に提示することが大切です。
アクション提示がないと読者は他のページに行ってしまいます。
だから、文章のオチでは次に行動すべきアクションをしっかり書いておきましょう!
テクニカルマーケティングのやり方

テクニカルではデータをもとに広告をチューニングすることが大切です。
テクニカルのやり方は「着眼法」と「苦情法」の2種類があります。(詳しく説明します)
テクニカル運用の本質は「最も多い顧客獲得件数を最も安い広告費で獲得」できるように調節していくことです。
そのために、時間単位でチューニングを行い成果を最大限に高めます。
チューニングを行う上でWebマーケッターに求められているのは、データの傾向を見て人間行動の仮説を立てて施策の手を打つことです。
そのためにデータの読解力を身につける能力が必須です。
本書からWebマーケティングに大切な着眼法と苦情法について説明します。
下の図に要点をまとめているので見てみてください。

着眼法
着眼法とは、他社のうまくいった方法を自社に取り入れるやり方です。
表面的に真似るのではなく、ヒットした理由を要素分解して、自社の商品に置き換えて再現します。
着眼法手順は以下の通りです。
-
STEP1クリエイティブを要素分解して形式知化知識や知恵を形式知化して仕組み化やマニュアル化する。
その上に職人技を積み上げることで質をあげる -
STEP2他社広告の分析
- なぜこの広告に目が留まったのか
- なぜこの広告を読もうと思ったのか
- なぜこの広告をクリックしようと思ったのか
-
STEP3ヒットの要素は異性を含めて複数人で分析男性と女性では色識別能力が違うように性別ごとの特性を理解することが大切
-
STEP4文字が多くて長いLPの利点最後まで見られるLPは文字が少なく短いLPが多い。
売れるLPは文字が多くて、長いLPが多い。
つまり、文字が多くて長いLPは読まれると購入率が高い。 -
STEP5ランチェスター戦略成熟した市場で弱者が戦うには差別化を図ることが大切
苦情法
苦情法は、お客様からの苦情に対応するという観点の発想で、自分の足りていないところをデータを元に改善していくやり方です。
苦情法の代表的なもの「ABテスト」です。
ABテストとは、最適化を図るためのテストで、具体的には違う2種類の広告を出してどちらがよりクリックされるか?どちらがより購入されるかを計測するテストのことです。
ABテストを行うときのポイントは「何を言うか」と「どう言うか?」のレイヤーに分けてテストすることです。
「何を言うか」は商品のコンセプトを決めることになるので、商品、ユーザー、競合を調べて100個のネタを洗い出すことが重要です。
「どう言うか」についても10個程度つくって自身のあるものから試すべきです。
ただし、ABテストをすればするだけコストは高くなるので、クリエイティブの質が重要なことは覚えておきましょう。
究極のSEO対策
結論は「良い情報、良い会社、良い商品」になることに全力を尽くすことです。
本書ではテクニカルSEOは推奨されていません。
でも、SEO対策は大切だ!という気持ちは僕もブログを運用しているのでわかります。
でも、「Googleと戦うのではなく、味方につける」ことが大切という本に書かれている視点には納得させられました。
Googleのコアアップデートで動く検索順位にビクビクするのではなく、自分のコンテンツを作ることに力を注ぎコンテンツの質をあげることで、Googleを味方につけます。
このことが、逆説的に究極のSEO対策になると納得したからです。
Webマーケティングの成果を最大化する83の方法まとめ

内容をまとめます。
- Webマーケティングの最終目標はネット全体の三方よしの実現
- ファンダメンタルズとテクニカルマーケティングの両方を極めることが重要
- まずはファンダメンタルズ領域で情報収集を行い、コンセプトを固める
- 誰に、何を、どのようにアプローチするのかを考える
- その上でUSPはかなり重要である
- 伝わる広告は王道の型を使うと伝わりやすい
- テクニカルマーケティングではデータの読解力が重要である
- 着眼法と苦情法をうまく活用する
- 究極のSEO対策とはコンテンツの質をあげることである
本書はWebマーケティングを行う人の教科書であり、必読書だなぁと読んで感じました。この本のすごいところは細かな数字を使い、1円単位で利益を出すやり方が書かれていることです。
Webマーケティングは変化が早い業界ですが長く使える知識がたくさん書かれていて、これからブログやSNS、自分の商品を販売したいと考えている人は必ず読んでおくといいでしょう!
本書の71番目に「視点のゼロリセットスキル」という項目があります。
変化の早い時代だからこそ自分自信を俯瞰的、客観的に見ることが大切だ!
と書かれている部分でマーケティング以外でもこの考え方は大切だと思ったのでシェアさせていただきます。
まだまだ紹介しきれていない部分がたくさんあります。
今まで読んできたマーケティングの本の中で一番良かったのぜひ読んで見てください。
始めにも紹介しましたが「ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティングWebマーケティングの成果を最大化する83の方法」は現在(2022/7/2)Audibleで無料で聞くことができます。
かなりおすすめの本なのでぜひ聞いてみてください。リンクを貼っておきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。