書評

【要約】「DIE WITH ZERO」タイムバケットの作り方

DIE WITH ZERO
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この記事では「DIE WITH ZERO」を要約します!

貯めたお金、増やしたお金をいつ使うのか?
倹約、投資、副業を開始した人ほどこの本は刺さる一冊だと思います。

あなたに質問です。
「そのお金いつ使いますか?」

本書のこの問いに対しての答えは、ゼロで死ね。
つまり、資産を切り崩すタイミングを早めて死ぬときに資産をゼロで死ぬことが提唱されています。

本書は冒頭「アリとキリギリス」のイソップ寓話から話が始まります。

寒い冬を乗り越えるために、夏の間アリたちは毎日働いています。
一方のキリギリスは毎日を自由に楽しんで過ごしていました。
冬が来た時アリは生き残り、キリギリスは悲惨な結末を迎えた。

キリギリスが悲惨な結末を迎えたことに焦点が当たっていますが、果たしてアリはいつ遊ぶのでしょうか?

働いてお金を稼ぐ時間と思い出を作る時間はトレードオフの関係性にあります。

本書から2点について要約します。

DIE WITH ZEROポイント
  1. DIE WITH ZEROの考え方
  2. タイムバケットについて
なかじ
なかじ
時間の使い方を見直すきっかけになる本です

DIE WITH ZEROとは?

DIE WITH ZERO

この本の結論は「最高の思い出を作ること」です。

イメージしてみてください。

  • 誰のためにお金を稼いでいますか?
  • お金を何のために使っていますか?
  • いつお金を使いたいですか?

お金を稼ぐこと自体は大切です。
でも、本当に大切なことはお金と引き換える経験だと著者は強く言っています。

なぜ経験、思い出を作ることが大切なのかについて3つポイントを紹介します。

ポイント
  1. 思い出も複利が働く
  2. 経験は先延ばしにするな
  3. 時間・金・健康のバランス

1.思い出も複利効果

思い出は複利効果が働いて美化され、幸福度が上がります。

アインシュタインの有名な名言に「複利とは人類最大の発明である」という言葉があります。
複利の効果は絶大で、思い出にも複利効果が適応されると著者は言っています。

複利とは?
複利効果とは、運用で得た収益を当初の元本にプラスして再び投資することです。
これにより、利益が利益を生み、ふくらんでいく効果が生まれます。
※資産運用で用いられる言葉

次のようなイベントをイメージしてみて下さい。

  • 初恋
  • 卒業旅行
  • 文化祭や体育祭
  • 子供の頃の家族旅行

初めての体験や自分が本当に行きたかったところに行けた体験。
親友と笑いあった学生生活などは今振り返ると幸せな気持ちになり、友達と話していても美化されていませんか?

なかじ
なかじ
昔の話で幸せに感じるようになった自分も少し年老いたなと思ってしまいますが…

過去の思い出は時間が経つと美化されて得られる幸福感が上がります。
つまり、思い出を早く作ることが人生を豊かにする手段です。

2.経験は先延ばしするな

人は経験することを先延ばしし過ぎている。
というのが著者の主張です。

想像してみてください。

  • 30代と60代で体験できる旅行先の違い
  • 30代と60代でできるスポーツの違い
  • 親孝行なかなかできていない…

まだしなくてもいいかと行動できていないことってありませんか?
特に親孝行は正直めんどくさいと後回しになりがちだと思います。

でも、歳を追うごとにできることやいけるところも限られます。
お父さん、お母さんも体調を崩してしまってからでは親孝行をするのも難しくなると思います。

いざその状況に置かれた時に人は後悔をします。
後悔しないためには、先延ばしにしない。
したいことがあるなら、できる限り早く経験をすることを心がけましょう!

3.時間とお金と健康のバランスを考える

お金から最大限の価値を引き出すためには「時間」「お金」「健康」の3つのバランスを考えることが重要です。

3つのバランスを考えるときに重要な2つのポイントがあります。

  1. 26歳から35歳がお金の価値を一番引き出せる時期
  2. 45歳から60歳の間に資産を切り崩す

健康を考えた時にお金の価値を最大限に引き出せる期間が26歳から35歳です。
この期間にバランスを考えて、先延ばしせずに経験を重ねることが大切です。

老後のお金が心配で行動できないと人は多いと思います。
でも、老後は現役時代に比べてお金はあまりかかりません。
現役時代に比べて年間支出額は7割程度になります。

老後資金を貯め過ぎずに稼いだお金の価値を最大限引き出すためにも、45歳から60歳の間に資産を切り崩し始めましょう。

DIE WITH ZERO|タイムバケット作り方

DIE WITH ZERO

やりたいことを先延ばしにし過ぎずに、思い出を作るタイミングを考えるために便利な「たタイムバケット」というツールがあります。

タイムバケットとは

人生でやりたいことをやる最適な時期を考えて、5年単位、10年単位で具体的な行動を決めること

人生を最大化するための「タイムバケット」の作り方について解説します。

タイムバケットの作り方

タイムバケットは4ステップで作ります。

  • STEP1
    やりたいことを書き出す
    お金のことを考えずにやりたいことを書き出してください
  • STEP2
    5年毎に分ける
    ステップ1で書き出したやりたいことを5年毎に振り分けます
  • STEP3
    資産について考える
    やりたいことと時間軸を考えて資産の切り崩すタイミングを決めます
  • STEP4
    リストの作成
    1〜3でできた一覧表を見えるところに掲出します

1.やりたいことを書き出す

お金のことを考えずにやりたいことを箇条書きで書き出してください。
ポイントは「どんな人生を送りたいか」をイメージすることです。

やりたいことはすぐに出てこないことがあります。
思いついた時にメモ帳などに記録しておきましょう。

2.5年毎に分ける

ステップ1で完成したリストをもとに、5年ごとに振り分けていきます。

ポイントは「お金」「時間」「健康」のバランスを考えて振り分けて下さい。
25歳男性の例を出して考えます。

タイムバケット一例

ポイントは3つです。

  1. 体力があるときにしかできないことは、年齢が若い時にする
  2. 40歳頃は資産が潤うタイミングだから、資産を最大限使える
  3. 年齢を重ねると体力が低下することを考慮する

以上のことに気をつけて、タイムバケット作りましょう。

3.資産を切り崩すタイミング

結論は45〜60歳の間に資産を切り崩すタイミングを設定しましょう!

資産を残して死ぬということは時間を無駄遣いしてしまったということです。
仕事と思い出を作る時間はまさにトレードオフの関係性です。

老後資金は年間支出金の70%しかかからないことを理解した上で、資産を切り崩すタイミングを検討しましょう。

4.作成したリストは見えるところにおく

作成したタイムバケットは見えるところに掲出しておきましょう!
僕はこの作業が特に大切だと思います。

人の意思はとても弱いです。
「今日から頑張ろう」と決意しても三日坊主で終わってしまった経験は誰しもあると思います。

だから、新しい挑戦するときは意志の力に頼らずに環境を整えることが重要です。
トイレやスマホの待ち受けなど毎日必ず目に入るところに「タイムバケットリスト」を掲出しておくことで環境を整えましょう!

DIE WITH  ZREOまとめ

DIE WITH ZERO

DIE WITH ZEROについて解説しました。

DIE WITH ZEROまとめ
  • 思い出は複利効果で幸福度が上がる
  • やりたいことを先延ばしにし過ぎない
  • 26歳から35歳の期間がお金の価値を一番引き出せる
  • 資産は45歳から60歳の間に切り崩す
  • 老後資産は70%で足りる
  • タイムバケットを作って「時間」「お金」「健康」を日々意識する
  • タイムバケットは見えるところに掲出して環境を整える

FIREブームでお金を貯める、稼ぐ、増やすの部分に目が向きがちですが本当に大切なことはお金から何を得るのかだとこの本を読むと強く感じます。

人生とは経験の積み重ねで「明日やろう」と言っている間にどんどん時間だけが流れてしまいます。

一度きりの人生です。
自分の選択が人生を変えていきます。
お金に縛られずに生きていくためにもタイムバケットを作って豊かな人生を歩んでいきましょう!

DIE WITH ZERO」について要約しました。
まだまだ紹介しきれていないことがたくさんあります。
とてもおすすめの本なのでぜひ読んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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なかじ
読書を副業に。読書で人生を変える。 読書の悩み、読書を仕事に活かしていく方法を配信しています。