こんにちは、なかじです!
【@Nakaji_free】
この記事では、「NFTの教科書」について解説しています。
【書籍情報】
著者:天羽健介・増田雅史
発売日:2020/10/20
価格:1,980円
評価:
NFTって最近よく聞くけどなんなの?わかりやすく教えてほしい……
この記事では分かることは?
- NFTの基礎知識
- ブロックチェーンの基礎知識
- NFTのビジネスモデル
- NFTの未来と今後の課題
「NFTの教科書」はAudibleで無料で聞くことができます。
Audibleは30日間無料で使うことができるのでぜひ使ってみてください。
NFTの基礎知識

NFTとは、「Non-Fungible Token(ノンファンジャブルトークン)」の頭文字を取ったもので、日本語では「非代替性トークン」という意味です。
簡単に言い換えると、「デジタル資産の所有者を明確にできる」ようになったということです。
NFTはこんなサービスに使えます。
- デジタルアート(Twitterのアイコンなど)
- ゲームの中のアイテム
- 漫画
- カードゲーム
- 音楽
- チケット
なぜNFT化する必要性があるかというと以下のようなメリットがあるからです。
- 改ざん・コピーされない
- 移転・売買可能
- プラットフォームを超えて利用できる
- データを付与できる
- 希少性が確保できる
注意点として改ざん・コピーされないものはNFT化された所有権であって、データそのものはコピーができます。
実際に勝手にコピーされてNFT化される事象も発生しています。
NFTにはブロックチェーンという技術が使われています。
NFTを理解するためにブロックチェーンの基礎知識についても解説します。
NFTとブロックチェーン基礎知識

ブロックチェーンとは「分散型のネットワーク技術」のことです。
分散型の反対は「中央集権型」と言われています。
中央集権型と比較すると分散型が理解しやすくなります。
中央集権型で管理されている一例は
- 金融サービス
- GAFAMなど大手企業が独占している顧客情報
中央集権型のデメリットは一箇所に大量のデータが集まることで、権力が集中し管理が不透明になることです。
集金や募金のお金の横領や顧客情報の流出事件などが一例です。
これに対してブロックチェーン技術を使用した分散型ネットワークでは、誰が、いつ、どこで、どんな情報を書き込んだのかという情報を参加同士で確認し合えるので不正を行うことが困難になります。
暗号資産ビットコインやNFTはこのブロックチェーン技術を使うことで公平かつ透明な取引が可能になったことからデジタル資産として価値が高まるようになりました。
NFTの教科書とは?

基礎知識の説明が終わったので本書について説明します。
「NFTの教科書」は各ジャンルで活躍する28名の執筆者がNFTの最先端の現状と課題、未来の可能性について書かれています。
「NFTの教科書」は以下の流れで書かれています。
- NFTビジネスの全体像
- NFTの法律と会計
- NFTの未来
また、NFTと相性が良いビジネスモデルが10個紹介されているのでNFTをビジネスとして取り組みたい人に取って参考になる内容になっています。
- アート
- メタバース
- 国内ゲーム
- 海外ゲーム
- スポーツ
- トレーディングカード
- ファッション
- 音楽
- 海外発NFT特化型ブロックチェーン
- 日本発NFT特化型ブロックチェーン
「NFTの教科書」を一部要約して紹介します。
主要なNFTとマーケットプレイス
NFTの2021年取引総額は4.7兆円と成長を続けています。
そんなNFTの代表的なものについて紹介します。
- コレクティブル:収集目的。CryptoPunksなど
- スポーツ:選手や試合に連動させて新しい楽しみ方の提供。Sorareなど
- アート:デジタルアート作品。Raribleなど
- ゲーム:ゲーム内のアイテムやキャラクターをNFT化したもの。CrypoSpellsなど
- メタバース:仮想空間の土地や建造物、アイテムをNFT化。The Sandboxなど
主要なマーケットはこちらです。
- OpenSea(オープンシー):世界で一番利用されているNFTマーケット
- Rarible(ラリブル):アート系NFTマーケット
- Foundation(ファンデイション):質が高めのアート系NFTマーケット
- Binance NFT(バイナンスNFT):Binanceが運営しているNFTマーケット
- VIV3(ヴァイヴ):「NBA Top Shot」で使われている「Flow」というブロックチェーンを基盤としたマーケット
NFT×アート
NFTアートの火付け役は「CryptoPunks」というAIが作り出したピクセルアートです。
1枚のアートが最高27億円で落札されたこともあります。
Punk 5822 bought for 8,000 ETH ($23,702,160.16 USD) by 0x69c488 from 0x7eb28b. https://t.co/n9OIDRY3WB #cryptopunks #ethereum pic.twitter.com/tFSy3bRX6n
— CryptoPunks Bot (@cryptopunksbot) February 12, 2022
NFTの「希少性」という価値が確保できたことで高額取引されています。
NFT×メタバース
メタバースとは、「リアルタイムに大規模多数の人が参加できるオンラインの3次元仮想空間」のことです。
Meta(超)とUniverse(世界)を合わせた造語です。
NFTとメタバースは相性が良いので期待されています。
NFTと組み合わせることのメリットが3つあります。
- 価値の希少性の担保
- アプリケーションを超えて所有し行使できる
- 実質的な価値を持つこと
1つのアバターやアイテムを様々なプラットホームで使えることで、インターネットの中に新しい経済圏を構築することができます。
メタバースについてはこちらの記事でおすすめ本の紹介をしているので参考にしてみてください。

NFT×スポーツ
- Sorare(ソラーレ):サッカーの新感覚カードゲーム
- FiNANCiE(フィナンシェ):主に国内のスポーツチームおよび個人のトークンを発行している新感覚クラウドファンディングプラットフォーム
- Chiliz(チリーズ):ブロックチェーン技術とファンサービスを組み合わせた次世代型ファンエンゲージメント&報酬プラットフォーム
スポーツはNFTとVRとの相性が特に良いと本書で言われています。
チケットや年間パスをNFT化することでVRを使って仮想空間で離れた友達と試合を鑑賞するサービスなどが今後期待されています。
NFTの開発、発行され各企業が差別化を行うことでユーザーに浸透していくでしょう。
NFTの課題
NFTは今後各業界と結びつくことで新しい価値を提供できるようになります。
しかし、課題もたくさん抱えています。
- 法整備が追いついていない
- 付加できるデータの容量
- NFTを発行するときに発生するガス代
- プラットフォームを超えて利用するための互換性
しかしこれらの課題はこれから技術の進化によって改善されていくと本書では解説されています。
NFTの未来
「モノ」から「データ」という無形資産に価値が集まるように世界が変化しています。
データに価値を付加できるNFTは経済インフラとしての可能性を秘めています。
そして日本はNFT、Web3、メタバースなどの新分野で経済成長できる土台が既にあります。
土台とは、アニメ、漫画、ゲームのことです。
これらは世界から見ても認知度が非常に高いです。
- スーパーマリオ
- ドラゴンボール
- ドラゴンクエスト
- FF
- ワンピース
- NARUTO
コンテンツや魅力的なキャラクターが既にたくさんある日本は飛躍的に成長できる可能性があります。
そしてNFTの課題が解決されると個人クリエイターが稼げる新しい未来がきます。
まとめ:NFTの教科書

NFTについて説明しました。再度まとめると
- NFTはデジタルの所有権を明確にできる技術
- NFTはブロックチェーン(イーサリアム)のスマートコントラクトという技術が使われている
- NFTは一過性のブームではない
- 各種ビジネスと組み合わせることで無限の可能性を秘めている
- 課題はあるが技術の進化で解決する
- 日本はNFT、Web3、メタバース産業で復活する可能性がある
NFTは一部の人が熱狂している状況ですが、今後使いやすさや課題が解決されるともっと普及すると考えています。
NFTについて学ぶことは今後の経済のあり方を学ぶ上で非常に重要な位置づけになると思います。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。